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古い椅子
実家にあった古い小椅子。
僕が幼い時から、いつも家のどこかにポツンと置かれていた。
腰掛けとしてはもちろん、便利な踏み台として家族みんなが重宝していた
記憶がある。
子供達が成長し、働きだす頃には、家族みんなこの椅子の事を
存在すら気づかなくなっていた。
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そして、昨年の1月祖母が亡くなった。
亡くなった祖母のベットの横に、この小さい椅子はポツンと置いてあった。
僕は悲しみにくれながらこの椅子を見て、気づいた。
祖母だけが、この椅子を忘れずに、いつも片隅においていたんだと。
終戦直後、近所の大工が作った椅子。
祖母にとっては、いつも生活の中にあった、とても愛着のある椅子。

『僕がこの椅子を使い続けよう』 と心に決め、先日京都に持ってきた。
昔のように腰掛け、踏み台にもなり、ちょっとしたテーブルにもなる、
時には祖母の事を思い出し、昔の色々なことが頭を駆け巡るかもしれない。

どこにでもある、かっこ良くもない、ただの小椅子だけど大切に使いたいと思う。
(森)
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by aunmidori | 2007-05-14 01:05 | 大切なもの | Comments(0)
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