a.un 滋賀の建築設計事務所 。住宅や店舗を設計監理してます 。
大工さんからの一言
私が以前勤めていた会社は材料(素材)を沢山持っていて、一点物が多く、
なんともいえない味わいのある物だったり、これから形にする前の物だったり。
その素材のおかげで、閃きがあり他にはない良い感じの
お店や家作りをしていて、羨ましいなって思っていた。

でもある日、私の発注ミスで、大量に床の材料が余ってしまった事があった。
捨てる訳にも勿論いかない。
事務所から倉庫へ運ぶため、トラックに積み込む作業を手伝っていた。

これが予想以上に大変。
普通の女の人より力があった私だが、思う様に動けなかった。

その時先輩大工から一言。
”素材を持つっていうのはこういうことなんやぞ。。。”
と言われた時、ほんとに恥ずかしかった。

私はよく先輩に、”素材を持ってるっていいですよね〜”
なんて軽々しく言ってたけど、
素材を持つって事は、その素材を無駄にせず生かしてこそ価値があること。
腐らせない様に管理し、ちゃんと最後まで面倒みてやらないといけない。

場所も必要だし、決して軽い物なんてないから、重労働だし。
私は当時、事務所作業が多く、材料の倉庫に毎日行ける訳でもなから、
責任持つ事なんてできないし。

毎日毎日、雨の日も、風の日も、雪の日も、倉庫で材料管理をされ、
常にどこでどう使えばこの材料は生きるのかを考えてるから、
独特の素材使いが生まれ、空間が生み出される。

材料を大切に守り続けて来られてる先輩方には尊敬の念を抱いています。
私もそんな風にちょっとづつでもいいから近づいていきたい。

独立した今でも思い出す、忘れられない一言です。  (terco)
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by aunmidori | 2007-08-24 14:23 | 大切なもの | Comments(0)
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