a.un 滋賀の建築設計事務所 。住宅や店舗を設計監理してます 。
おもしろいおじさん。
先日
『僕のために絵を描いてください』
と師匠にお願いをしに行った。
建築家なんだけど絵描きでもある、このおもしろいおじさん(師匠)の描く絵は
非常にかっこいい。
おもしろいおじさん(師匠)は若干野蛮人でもある。(良い意味です)
野蛮人は躊躇するということが殆どない。
普通の人間だと躊躇するような場所、事柄、決断全てにおいて
遠慮なく気持ちの向くまま行動する。(僕の眼にはそう映る)

絵を描いてくださいとお願いしに行ってるので、絵の話になった。
この3年くらいで100枚位絵を描いたらしいが、その内の一枚を

おもしろいおじさん(師匠)
『そこの道修町にある○○○製薬の本社でスケッチしてきたんや〜』
『あそこの一階エントランスには古い年代物の蒸留機がある、あれで薬
 作ってたらしいわ〜』
『しかもミースのバルセロナチェアが置いてあるんや〜』
と話だした。
奇遇にもその道修町にある○○○製薬とは僕が建築を始める以前に4年半
お世話になった会社だった。
そこでサラリーマンしてたものの本社には入社研修以来ほとんど足を踏み入れた
記憶がない。
でも確かにミースのバルセロナチェアは置いてあるし、蒸留機も置いてあった
ような?置いてないような?
鮮明に覚えているのは、入りにくい雰囲気と静けさ。
特に用がなければ非常に入りにくいと思う。

おもしろいおじさん(師匠)は違う。普通に正面から入る。
スーツ姿のサラリーマン以外入る必要性のない場所へ、美しいと感じた
蒸留機をスケッチしに入る。
で、受付嬢にこう言ったそうだ
『売れない画家ですが、あの蒸留機をスケッチさせていただきたい』と。
受付嬢の方も怪しい風貌に驚くと同時に、返答に困ってしまい、
『上司に相談してきますので少々お待ちください』
そりゃ、怪しい風貌の自称売れない絵描きが訪れてきたら僕でも困ると思う。
で、上司の判断で15分程度スケッチをさせてもらったらしい。

この話を聞いて思い出したのだが、何年か前におもしろいおじさん(師匠)
が東京に行った際
『伊東さんと安藤さんの現場ついでにのぞいて来たわ〜』
僕は
『何で現場は入れるんですか?知り合いでもいたんですか?』
おもしろいおじさん(師匠)
『普通に入れるで、こんな風貌やし事務所の人と思ったんちゃうか〜』

『ああそうですか』
とその時は答えたものの、今考えるとおもしろい話だ。

躊躇しない決断力と、身の軽さは見習いたいと思う。
今しか見れない美しい物(展覧会、映画、建築、その他色々)を何度も見逃している
経験があるので、少しはおもしろいおじさん(師匠)のように
多少の厚かましさを厭わない(良い意味での)野蛮人になりたいものもんだ。。
(森)
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by aunmidori | 2008-02-26 23:29 | 日常 | Comments(0)
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