a.un 滋賀の建築設計事務所 。住宅や店舗を設計監理してます 。
正面といえば
昨日、相方がとてもよい文章を書いてくれたと思う。

で、少し考えてみた。

建築(住宅)に正面はあるのだろうか?
住宅について考えてみると、都市の密集した住宅地を除けば
少し地方へ行くと、70坪以上の敷地に住宅を建てることが普通にある。
そういう場所だと、いろんな角度からその建築(住宅)を眺めることができ
どの面もこれが正面だなんて言えなくなってくる。

建ってしまえば、その場所固有の風景になるのが建築(住宅)だから、
風景を作り出している以上、表、裏なんて設計者には定義できる権限はない。

『すべての角度から、見られて恥ずかしくない建築をつくる』
こういうと簡単だけど、実際にはとても難しい。

空調機器の室外機。
ガスメータ。
ガスの給湯器。
電気メータ。
エコキュート。
電気の引き込み。

様々な設備関係の機器が建築(住宅)には、否応なしにくっついてくる。
それらを上手く隠しながら建築(住宅)をつくる、簡単な方法は一番目立たない面に
集中的に集めてしまうことだ。
でも、それをすることで意識の中では、建築の表と裏を定義してしまうことになる。

僕らが設計した〔菰野の家〕も、〔愛宕山の家〕も西面は集中的に色んな機器が
くっていている。

全ての面、角度(建物の上から鳥さんが見ても)から見て恥ずかしくない
建築(住宅)を意識して、少しでも美しい街並み、風景を作らなければと考えている。

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菰野の家
夜になると、四角い小窓から光が漏れて、『街の提灯みたいになれば』と思いました。
団地内の夜の風景になってくれていたら幸いなんですがね・・・

a.un | 建築設計事務所
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by aunmidori | 2008-12-05 13:27 | その他建築 | Comments(3)
Commented by otimo at 2008-12-05 20:45 x
なるほどー。言われてみればって感じです。
昔の日本家屋て、凛としたたたずまいだし、生活感全くないもんなー。
昔の賢人はよく考えたもんですね。
夢は平屋に住むことです。
Commented by aunmidori at 2008-12-06 23:35
平屋は良いよね。
僕も自分が住むなら平屋がええわ。
平屋は脚立があれば、自分で全部メンテナンスできるもんな。
あっ、そうそう、かなり遅れましたが『おめでとう』(森)

Commented by otimo at 2008-12-08 00:04 x
自分で手入れしながら、長く住みたいですわ。
いつになったら、マイホーム持てることやら・・・。
夢は膨らむばかりです!

ありがとうございます!自分でも本当ビックリでした笑
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